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「あの？ メールをですか？」
「はい。
ダメでしょうか」
メールの送信を希望してきた零に、
翔吾は首を傾げる。
「いえ、
別に構いませんが役に立つんですか」
「はい」
大きく頷く。
「分かりました」
「ありがとうございます。
朧、
携帯借りるぞ」
朧が変装の時に持って行ったバックの中から黒い携帯電話を取り出す。
仕事用に支給された携帯。
零が使用する携帯には、
電話、
メール、
カメラ、
ボイスレコーダーの機能しかない。
それに、
連絡はインカムでおこなうのでほとんど使用しない。
但し、
依頼内容によって使用する場合もある。
なので、
全員携帯番号、
アドレスを交換している。
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