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『お前の携帯に框翔吾からあるメールを送信して貰った』
『メール?』
キャッチした仕事用の携帯を開き、
ロックを解除する。
すると確かにメールが届いていた。
『框翔吾の中学時代の友人、
染島隼人が彼に送ってたメール。
で、
重要なのは、
框翔吾の幼馴染、
逸見ゆかり、
天童穂積と一緒に行動し、
天童穂積の事をさん付けで呼んでいた男。
そして、
この男にお前は見覚えがあるはず。
ないはずがない』
震える手でメールを開く。
メールに添付された写真には、
二年前と見た目は、
全然変わっているが、
二年前、
恋人を奪った五条龍也の顔がはっきり写っていた。
それも笑みを浮かべて。
『……』
『朧、
大丈夫か?』
心配する零の声が聞こえて来る。
『あぁ。
大丈夫。
確かにあいつだ。
間違えない。
やっと、
見つけた』
『……朧。
まずは、
仕事が優先だからなぁ。
復讐は、
その後にしろ』
『分かってる』
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