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頭痛が演技だと知らない先生は、
痛がる演技を疑う事無く、
保健室行きを了承してくれた。
「一人で大丈夫か?」という先生の気遣いに「大丈夫です」と返事を返しながら教室を後にした。
☆
朧と合流し彼が用意した車の中で制服を脱ぎ、
スーツに袖を通した。
「で、
今日の依頼は?」
「俺も、
今回の依頼について何も知らないんだ」
今回の依頼は、
いつもより大変なんだと思い、
仕事の時にしかしない病人の演技までして学校まで抜け出してきたのに、
呼び出した本人が何も知らなくて怒りが込み上がってくる。
「はぁ。
お前は、
依頼すら知らないのに俺を呼び出したか?」
「そんな訳ないだろ」
朧の言っている意味が分からない。
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