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居るのは、
私達だけ。
(朧くん。
朧くん。
ごめんね。
私もう、
貴方と一緒に居れない。
でも……)
「あれ、
もしかして諦めたの?」
_ガシ_
「この女。
調子乗りやがって。
待ちやがら」
逃げなちゃ、
貴方の所に戻らないと。
唯一動かせた足で、
五条龍也の背中を思いっきり蹴り、
相手がひるんだ一瞬の隙に、
駆け出した。
けれど、
私の逃亡は、
一瞬で終わった。
_バン_バン_バン_
「……余計な手間掛けさせやがって」
★ ☆ ☆
(ごめんね朧くん)
『ご主人様。
朧様に謝るんじゃあないんですか?』
「……もう、
無理だよ」
『しっかりしてください!』
検索ポンが必死に声を掛けた、
その時……
「瑞穂!」
茂みの中から、
一人の男性が現れた。
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