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しょうがないので、
入学式が行わる体育館の近くで時間を潰すことにした。
どこかに座れるところはないかとあたりを見渡していたら、
座るのにちょうどいい大きな石を見つけた。
(ここでいいか。
でも、
このまま座ると制服が汚れるから、
タオルを下に敷いてと)
持ってきたカバンからタオルを取り出し、
石の上に敷き、
その上に座った。
そして、
もしものために、
準備してきた小説をカバンの一番下から取り出す。
(結局、
これのお世話になったぁ)
読み始めてどれくらい時間が経つたのだろう。
「あの? それ、
ホトギスさんのサクラシリーズですか?」
「えっ!」
突然の出来事に俺は、
思わず変な声を出してしまった。
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