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約束
私たちは肩を並べてあの川原で星を眺めていた。
冬の星々は優しく煌めき、私たちを見守っている。
「あの日の約束を果たすのに六年もかかっちゃった。寂しかったよね。ごめんね」
私は弟の手をそっと握り、小さな声でそう言った。
光明は無言で首を振り、涙を拭う。
「そんなに自分を責めないで。みっちゃんは、私のたった一つの希望だったんだから。私、自分が一人っ子だったら、耐えられずにもっと早い内に死んでしまっていたと思う。姉としてみっちゃんを守らなきゃって必死になれる理由があったから、生きている張り合いがあったんだよ。私たち双子は、ちゃんとお互いの心の支えになっていられたんだ」
「……そう言ってくれるのなら、僕を天国に連れて行ってよ。僕は、あと三日で二十歳に……大人になる。でも、僕は嫌なんだ。姉ちゃんと一緒に大人になりたかった。それなのに、姉ちゃんは死んでしまった。だから、僕は大人になることを心の中で拒絶して……死に誘われてしまったんだ」
「ダメだよ。みっちゃんには沙夜がいる」
「僕は沙夜を苦しめ続けた。僕が沙夜のそばにいたら、彼女を不幸にしてしまう」
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