水平器
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そう言って彼女にお汁粉を渡した。彼女は不思議そうに俺に言った。 「……ありがとう」 「俺、お前の本命であってる?」 「あってるよ。だから早く独り立ちして迎えに来てね」 少し間があり、 「うん」 俺はそう言うとポケットのなかの水平器を握り締めた。やっぱり俺の選んだ女ってスゲーいい女じゃんか。だから俺はこう言ったんだ。 「お前のこと、好きだよ」
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