特別な日

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特別な日

今日は特別な日だ。 大好きな先輩の誕生日だから…。 私は姿見の前に立つ。 服装よし。髪型よし。 自分の身だしなみを確認してから、今度は持ち物の準備。 自分のバッグの中に、ピンクのリボンで結ばれたプレゼントの箱を丁寧に入れる。それから、白い紙箱も忘れずに持って…。 準備オッケー。大丈夫。 そうして私は、家を出発した。 青空の下のコンクリートの道を自転車でとばすこと15分、2階建ての小さなアパートに着いた。 自分の腕時計を確認すると… うん、時間ぴったり。 家に行くのは初めてだから、チャイムを押そうとするだけなのにドキドキと心臓の音がうるさい。 私は、一度小さく深呼吸をしてから、ボタンを押した。 ピンポーン 無機質な音が響くと、少し間をおいて、ドアの向こうから先輩が顔を出した。 先輩は私に気づくと、 「いらっしゃい」 にこやかにドアを開けてくれた。きれいな笑顔を見て少しはにかみながら、私は部屋に お邪魔した。
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