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私はお婆ちゃんに今の私の話はしていない
きっと親身になって聞いてくれて心配掛けるからだ
孫が精神疾患だと知ったら薄情な人じゃない限り誰だって少しは考え込む
私は以前、自分の両親に頼った事がある
もう限界に近いと自分でも思ったから
だけど私の両親は私を受け入れる事はせず、ただ「治る見込みがあるなら帰ってきてもいい」とだけ伝えた
その時の私は絶望の淵まで来ていたから、その言葉の意味は分からなかった
お婆ちゃんは私達に「親には親の、貴方達には貴方達の生活があるのだから、親は子に頼っちゃいけないし、親から離れた子は親に頼っちゃいけない」と言った
その言葉を聞いて何となく両親が私に言いたかった事が分かった気がした
親は何か無い限り必ず子より先に逝く
だから私達がいなくなってもいいように、私達から手が離れたのなら自分で頑張りなさい、という意味だったのだろう
それを気付かせてくれたお婆ちゃん
凄く感謝をした
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