私は

3/50
前へ
/54ページ
次へ
ただいま、と声が聞こえた気がする 薄く目を開けると今帰ってきたばかりの彼が立っていた 「悪い。起こしたか?」 「…いや…大丈夫」 彼は私の隣に座ると頭をくしゃくしゃと撫で、キスをしてきた ぼーっとしていた頭もそれで覚醒した もう一度ただいま、というと立ち上がりパーカーに着替えて隣に潜り込んできた 彼の体が冷たくてすぐに体温を奪われる 「…温かい…」 疲れていたのだろう そういうとすぐに寝息を立て始めた 私は彼の頬にキスをした おやすみなさい そして私も布団に潜り込んだ
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加