【不気味な同居人】

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「何でもかんでも可愛いって! あなたはゴキブリでも可愛いって言うんでしょう!?」 「それはさすがにないな。本当に近藤さんが可愛いからです。」 確かにそいつも同居してるだろうけど、害虫と一緒にしないでよ。 「ねえ、ひろみさん。」 俺はわざと名前で呼んだ、ひろみさんはびくりと怯える。 カウンターに頬杖をついて視線を合わせた、ひろみさんは泣き出しそうな大きな目で俺を見つめる。 まだ濡れてる髪も、そそるよなあ。 「これからも、よろしくお願いしますね?」 彼女は返事をくれなかった、真っ赤な顔でそっぽを向いてしまう。 それでも食器棚から二つのお皿を引っ張り出した。 諦めたのかな? もう、見せてくれるのは手だけと言うことはないだろうな。 まずは部屋から出て、目を見て喋れる訓練をしましようね。 そして少しずつあなたの傷付いた心を癒して、いつか二人で太陽の元、買い物にでも行きたいです。 終
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