第3話〔帝王と呼ばれたい男〕

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そして、その大川君には2つ上のお姉さんが居たんだ、そのお姉さんは英語の塾に行っていた。と、いうことは? もうわかっただろう。そのお姉さんが、大川君に英語を教えたんだ。 そして次の日、その事件が起こった。英語を教えてもらった大川君は調子に乗ったのか、英語を知ってる自分を特別だと勘違いしたのか、事もあろうに自分は「帝王」だとクラスで言い始めたんだ。」 そして草村は、コップに入ったジュースを一気に飲み干すと、自ら回想シーンに入って行った。 大川「おはよう!家守(草村母)、森林(緑母)今日から僕の事は「てーおー」と呼んでくれ。」 家守(草村母)「てーおー?」 森林(緑母)「なにそれ、変なの。」 大川「なんだお前ら、知らないのかよ、英語だよ、英語。イニシャルって言うんだ。」 家守「え~?!大川君、英語わかるの?!スゴい~。」 森林「イニシャルって?」 大川「アメリカでは、自分の名前を言う時は、まず名前を言って、つぎに苗字を言うんだ。「哲也大川」ってね。そして、その名前と苗字の最初の文字を言うのがイニシャルなんだ。」 森林「スゴい~、大川君尊敬しちゃう。」 大川「アハハ、大したことないよ、このくらい。     
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