第3話〔帝王と呼ばれたい男〕

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「あ!それから、夏休みに岡山に行こうと思ってるんだが、出来ればみんなにも来てほしい。撮影もしたいしな。一週間ほど母親の実家に泊まり込みなんだが、どうかな?」 草村には珍しく下手に出てみんなに聞いた。 「う~ん、お母さんに聞いてみないとわからないわ。」 清美は本心では行きたかった、風見と一週間、同じ屋根の下に居られると思うと、つい顔がにやけるのであった。 「あたし達はオッケーだよ。ね~、友生。 」 憂樹が友生の肩を抱きながら言った。 「また、勝手に決めて…一応親に聞いてみないと。」 「まあ、無理なら無理で構わないぞ、背景だけでも撮影出来れば、あとはなんとかなるからな。でも、一応ご当地グルメのヒーローだから、ご当地グルメは食べまくるつもりだ。下津井のタコは絶品らしいし、瀬戸内の海には「ママカリ」という魚がいて、その名前の由来が、その魚があまりにも美味しくて、家のご飯が無くなり、隣の家にマンマ(ご飯)をカリに(借りに)行くことからマンマカリ「ママカリ」になったらしいからな。 他にも、B級グルメでベスト3に入った「蒜山焼そば」「ホルモンうどん」も食べたいな。 あとデザートは、桃とマスカットってとこか。まあ、来れなかった奴には後でタップリと感想を聞かせてやるから、心配はしないでいいぞ。」 草村が満面の笑顔で話した。すると風見が、     
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