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第2話〔ヒーローと岡山弁〕
氷河は、何枚か束になったプリントをみんなに配った。
そこには〔ご当地ヒーローTTT!〕と書かれてあった。
それを見た風見は、
「ご当地ヒーロー、ティーズ?」
すると草村が、
「違う、違う、ご当地ヒーロー、ティーティーティーって読むんだ。」
「だけど、よくある特撮物は、OOOでオーズ、5 5 5 でファイズって読むじゃん。」
納得のいかない風見は反論した。
すると草村は、不敵な笑みを浮かべ、
「ふふふ、風見もまだまだだな。少しは成長したと思ったが、私のレベルまでは到底届いてないな。そんな事では私を追い越せないぞ。」
「誰もお前に追い付こうなんて思ってないよ、そもそもお前を追い越す奴なんてこの世にいるのか?」
風見がタメ息混じりに言った。すると草村が、
「よく読んでみろ、最初に〔ご当地ヒーロー〕って書いてあるだろ、つまりこの〔ティーティーティー〕は、この主人公の舞台の方言から来てるんだ。」
すると清美が首を傾けながら、
「ティーティーティーが方言?わたしも勉強で方言はいくつか知ってるけど、こんな方言は聞いたことないわ。」
「まあ、正確には〔てーてーてー〕だけどな。」
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