第2話〔ヒーローと岡山弁〕

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「まあ、そんなこんなで、緑先輩もヒーロー物が好きだし、舞台も自分の母親が生まれ育った街なら喜ぶと思ってな。」 「うん、いいよそれ、ボクは賛成!」 友生が元気よく手を上げた。 「きっと緑先輩も喜ぶわ。」 清美もうなずいた。 「よし、とりあえず舞台は岡山県、名前は〔超蓮人TTT〕だな。」 「で?名前の由来はわかったけど、この〔超蓮人〕てなんだ?」 風見の問いに草村は、 「まあ、そう焦るな、次のページに書いてある。」 全員プリントを1枚めくった。 そこには「あらすじ」が書かれてあった。 「まあ、ざっくりと話すとだな、 地元の青年が岡山県のご当地グルメを守るため、〔超蓮人TTT〕になって、悪の組織〔愚蓮人〕と戦う物語だな。」 「ざっくり過ぎてわかんね~ぞ。」 風見が天井を見上げながら言った。すると清美が、 「ねえ、草村さん、この青年て、もしかしてモデルになる人がいたりする?」 「お!さすが学年2位の秀才、鋭いな。」 草村の学年2位の言葉に反応し、風見を睨み付け「次こそは…」の言葉が出かかった清美だったが、大きく息を吸い「フゥ~」っと深呼吸し、 「草村さんを見ていたら、順番なんかもうどうでもよくなっちゃった。」 その言葉を聞いた草村は「フフッ」と笑い、     
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