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「まあ、そんなこんなで、緑先輩もヒーロー物が好きだし、舞台も自分の母親が生まれ育った街なら喜ぶと思ってな。」
「うん、いいよそれ、ボクは賛成!」
友生が元気よく手を上げた。
「きっと緑先輩も喜ぶわ。」
清美もうなずいた。
「よし、とりあえず舞台は岡山県、名前は〔超蓮人TTT〕だな。」
「で?名前の由来はわかったけど、この〔超蓮人〕てなんだ?」
風見の問いに草村は、
「まあ、そう焦るな、次のページに書いてある。」
全員プリントを1枚めくった。
そこには「あらすじ」が書かれてあった。
「まあ、ざっくりと話すとだな、
地元の青年が岡山県のご当地グルメを守るため、〔超蓮人TTT〕になって、悪の組織〔愚蓮人〕と戦う物語だな。」
「ざっくり過ぎてわかんね~ぞ。」
風見が天井を見上げながら言った。すると清美が、
「ねえ、草村さん、この青年て、もしかしてモデルになる人がいたりする?」
「お!さすが学年2位の秀才、鋭いな。」
草村の学年2位の言葉に反応し、風見を睨み付け「次こそは…」の言葉が出かかった清美だったが、大きく息を吸い「フゥ~」っと深呼吸し、
「草村さんを見ていたら、順番なんかもうどうでもよくなっちゃった。」
その言葉を聞いた草村は「フフッ」と笑い、
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