新たなる夢へ向けて

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新たなる夢へ向けて

そして俺は誓った、俺達を地獄に連れてきた葛山に復讐してやると・・・・奴を必ず見つけて、必ず俺達の味わった地獄以上の苦しみを与えてやると・・・・ だが、梗子はそれを反対した 『ねぇ、復讐なんてやめて!!せっかくまた二人で普通の生活に戻れるんだよ!?』 「だからって俺達が味わった苦しみが消えることはない・・・・・お前だってわかるだろ!!」 『わかるから言ってるんでしょ!!』 「だったら!!」 『だったらじゃない!!・・・・・私、城山くんが復讐者になるなんて望んでない!!』 そこから先は言い争いになった・・・・・当然だ、復讐者になったところでなにも変わらない、俺だってわかってたつもりだった、でも仕方ないだろ・・・・こうするしか、俺達の誓いを果たすことは出来ない 半年後・・・・・ 俺達は私立剛残学園高校に進学した、そこで俺は未だに復讐のことしか考えられなかった・・・・そんなときに俺が出会ったのが[フレイムバロミデス]の主人公、[月光のバロン]だった 俺はそのアニメを見たとたん自分の考え方に疑問を感じるようになった それはフレイムバロミデス第4話で月光のバロンが敵の軍に捕らえられているシーンを見たときだ 敵[今からお前は処刑される・・・・我々が受けた苦しみ、憎しみ、今こそ!!貴様に復讐するときだ!!] バロン「つまり、お前は元俺達の軍にいた兵士というわけか」 敵[そうだ!!貴様らに受けた痛みを数倍にして返してやる!ハハハハハ!!] バロン「ふっ、くだらないな」 敵[なに?] バロン「確かに、我が軍は元々市民から無理矢理金を奪い、罪の無い人々を傷つけていた、それを否定するつもりはない、だがな・・・・・復讐しか考えられない貴様らにその先の夢と希望が見えると言うのか?」 敵[夢と希望だと?] バロン「そうだ!!復讐を果たしたところで、それはただ自分と同じ苦しみを与えてきた奴らと一緒だ!!お前には・・・・その先のビジョンがない、もしお前を愛する人が知ったとたん、どう思うかな?」 敵[この状況でなに言っている、どのみち貴様が死ぬことに変わりはない!!] バロン「ならば教えてやる、復讐の先のビジョンとやらをな!、今だやってくれ!!」 バロンがそう言った瞬間、回りから多数の煙玉が飛んできた プシュュウウウウ 煙が辺りを包み込むように広がっている 敵[くっ、なんだこの煙は!!]
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