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これは二人の少年少女の物語
休み時間
「ククク・・・」
『城山!!』
「うぐっ!」
誰かに背中を叩かれた
「誰だいきなり!!」
怒りながら後ろを振り向くと梗子が立っていた、彼女は俺と同じクラスで、いつも俺にちょっかいをかけてくる、正直に言えば迷惑
『なにしてんの?』
彼女は笑いながらそう言った
「別に、ただ考え事をしていただけだよ」
『ふーん・・・また月光のバロンのこと考えてたの?』
「うっ・・・・なぜ知っている」
『あれ?もしかして正解だった?適当に言っただけなのに?w』
(絶対わかってて言っただろ!!)
俺は心の中でそう思った、ちなみに月光のバロンとは、俺が好きな漫画[フレイムバロミデス]の主人公の名前で、俺が一番好きなキャラクターである
『本当好きなんだね~そのキャラクター』
「好きなんだからいいだろ・・・つーか何で知ってんだよ、俺が月光のバロンを好きだってこと」
『・・・・・・・・・』
(なぜ黙る!!)
『そんなことはいいからさ、今日は一緒に帰らない?少し付き合ってほしい所があるの』
「いや・・・・ちゃんと答えてくれない?」
『じゃ!放課後玄関で待っててね』
「ちょっ!・・・・おい!!」
そのまま彼女はどっか行った、結局なんで知っていたのかわからないまま話が終わって しまった「絶対放課後聞いてやる」
俺は謎の対抗心を燃やしながらそう思った
放課後、約束通り学校玄関で待っていた
『お待たせ、待った?』
「いや、今来たとこ」
『じゃあ行こうか』
「ところで・・・・・その袋はなに?」
俺は彼女の持っている袋が気になった
『これは着いてからのお楽しみ♪』
「?」
何かをたくらんでいる、そう感じたがあまり気にしないことにした
「ところで言うの忘れてたけど、どこに行くの?」
『それはね・・・・・耳貸して』
そう言うと彼女は俺の近くで
『・・・・・・・・』
「え?そこに行くの?」
『うん良いでしょ?』
「良いけど、そこって確か・・・・」
俺は彼女が言ったことが未だに信じられなかった
なぜならそこは彼女にとっても、俺にとってもあまり良い思い出のある場所ではないからだ
「どうしてその場所にしたの?」
『気になる?』
「いやそりゃ気になるけど・・・・」
『じゃあ少し話をしようか』
「話って?」
結局俺は休み時間に聞きたかった事をすっかり忘れていた、なぜ彼女がそこに行こうと決めたのかわからないが、取り合えず俺は聞くのを止めてそこに行くことにした
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