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二人で再び家に帰る為に、そう心に誓ったのであった・・・・
そこからはまさに地獄だった
食料はろくに与えて貰えず、商品にさせようと必ず毎日実験を強制的にやらされた・・・正直死にたいと思った事が何度もあった、でも梗子が側にいたおかげて辛くはなかった・・・・そしてそれは9ヶ月も続いた、もう脱出するのも無理と思うぐらいに体は実験に耐えられなくなっていた、その2ヶ月後奇跡がおきた
外からパトカーの音が聞こえたからだ、外から来た警察が次々とアジトの奴等を捕まえていく・・・・そして俺達を見つけるとすぐに病院に連れてこられた
調べてもらった結果かなり痩せていた、俺と梗子は同じ病院でリハビリを受けることになり、体も徐々に回復していった・・・・・そして後から聞いた話だが、アジトを潰したあと直ぐにそこは取り壊しになったらしい、いわばそこは廃墟に一ヶ月の間に変わった、そしてその間は警察の方に何度が質問された
いつ捕まったのか、俺達を連れていったのは誰だったのか、犯人の顔に見覚えはないか
俺は答えられることは全部答えた、そして警察の人に[葛山栂井]について話を聞かされた・・・
話によれば葛山は未だに捕まっておらず現在逃走中らしい、奴は何処に消えたのかわからないままこの事件は幕を閉じた・・・・・・それから数日後俺と梗子はまた学校に通うことになった、あの事件を俺は多分忘れることはないだろう、そう思いながら・・・・
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