おーさまになってエルフを導こう

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「これから貴様はおむつを交換され、我々に誠心誠意尽くされなければならないのだからな」 「え?おむつはちょっと恥ずかしいけど、完全にご褒美の方が多くないか?」 周りを見渡すと、今はアリーとティアだけらしい。 「他の奴らはどうした?」 「皆さんお仕事ですよ。タカヤさんの代わりにエルマさんが、エルマさんの穴埋めをシエルさんが行っています」 「んー、とりあえずエルマに机の一番下の引き出しだけは開けない様に伝えて来てくれないか?」 「そんな所に何を隠した!?」 「それを知られたくないから開けないでくれって頼んでいるんだろうが」 「も、もし見てしまったら?」 「俺に羽が生えてどこかへ飛んで行ってしまうかも知れない」 とりあえずアリーがその事を伝えに行った。 「一体何を隠したと言うのだ・・・」 「それより早く尻を拭いてくれないか?」 「お前は羞恥心と言う物が無いのか!?」 自由で動ける身で有れば羞恥もあるだろうが、この状況でそれを感じる訳ない。何せ動けない。手を解いて貰っても下半身は動かないのだ。 「下の世話をさせてしまって、すまない・・・」 急にしゅんとして謝るとティアは慌て始めた。 「き、気にするな、お前は動けないのだから、仕方がないではないか」 おむつの交換が終わり、ズボンをはかせて貰った所でアリーとエルマが部屋に飛び込んで来た。 「タカヤ!これは何!?」 「お、おまえ!それを見付けてしまったのか・・・」 机の一番下の引き出しの中身は、嫁達への愛をつづった手紙だ。 「エルマとフィルは10年、アリーが5年、ティアが2年、もうすぐ結婚記念日だっただろ?その時に随時渡そうと思って書いておいた手紙だ」 その場に居た嫁達は全員あたふたと慌て始めた。 「サプライズの予定だったんだ。お前らの喜ぶ顔が見たくて」 「ごめんなさい、そうとは知らずに、何か疚しい物でもあるんじゃないかって」 毎晩からっからになるまで頑張っているのに、疾しい気持なんて湧く訳もない。 「見つけちゃった事だし、中身を読んでも良いかしら?」 「できれば自分の部屋で読んでくれよ、目の前で読まれるのは流石に恥ずかしい」 「そうね」 「もう、こうなったらフィルの分も届けてくれ、仲間外れじゃかわいそうだ」 まずはアリーとティアが手紙を読みに自室に帰って行った。
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