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「人族は、女性に母性を求めるのです。そして、女性としての象徴であり、母性の塊でもある胸は大きい方が良いのです。極論ではございますが、子を作る必要が無く、大きな胸もいらないのであれば、男の相手が男でも大した違いは有りませんよ」
「面白い事を言うではないか」
「お褒め頂き、恐悦の極みです」
姫様はフンと鼻を鳴らして嫁達をみる。
「大方、胸の大きな女達が堂々と里を歩いているのは、お前の手引きなのだろう?」
「意図しての手引ではありませんけどね、妻達の胸が大きいので、その名誉を回復させる為に語って回った結果です」
「嫁の名誉か、自分自身の地位の向上ではないのか?」
「自分の地位には興味無いですがね」
「そんな事を言っていると、貴族に嫁を取られてしまうのではないか?」
「俺は嫁を信じるだけですよ」
そこにお茶を運んで来たフィルが隣に座った。
「姫様もぉ、タカヤさんとぉ一晩ご一緒すればぁ、解りますよぉ」
「ほう?」
「多分ですけどぉ、タカヤさんをぉ一度ぉ経験したらぁ、他の人とのぉ行為の最中にぃ、呆れちゃってぇ溜息がぁ出ますよぉ?」
「お前はそんなにすごいのか?」
「どうでしょうね、自覚はありませんけど」
その後、あれよあれよと話が進み、何故か姫様の夜伽の相手をする事になった。
まぁ、子供云々ではなく、ただの処理だそうだ。
そして、一晩明けて、姫様は膝をガクガクさせ、顔を真っ赤にしながら、従者に支えられて帰って行った。
「勝ちましたねぇ」
「うるさくて眠れたもんじゃなかったわよ」
「私達も普段、ああなんでしょうか・・・」
まぁ、似たり寄ったりだが、一人で立てなくなる程ではない。
そして冬、姫様から手紙が届いた。
手紙を要約すると、あの晩の事が忘れられず、他の男では満足できなくなった。責任を取れ。との事だ。
「どうするの?」
「どうするもこうするも、俺はお前らと離れるつもりもないし、条件付きでとりあえず了承するしかないだろ。最下層の俺が姫様の命令に背ける筈がないし」
と言う訳で、家族の同行の許可、養鶏場、温泉施設、農場の経営代行者の派遣を条件に出頭すると言う旨の手紙を送り返した。
数日後、代行者が送られて来て始めて姫様が本気であると理解した。
代行者の代表から手紙を受け取り、家族でエルフの王都に行く許可を伝えられた。既に家もあるらしい。
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