おーさまになってエルフを導こう

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エアコンが有る部屋はリビング、子供達の部屋、俺達の寝室の3部屋だけ。 工事がめっちゃ面倒だった。 スマホでいちいち調べながら取り付けた。 雨が降ると、1部屋分の電気しか発電されなくなるのが欠点だ。 リビングのエアコンを付けて、全員がそこに集まる。 「これを城にも付けてくれないか?」 「ついに帰るんですか?」 「否、帰らないが、私の執務室に有れば仕事が捗る」 「それを認めると他の大臣とかから注文が殺到しそうだから嫌です」 姫様の注文に嫌だと答えられるのは、多分俺の家族位だ。 「むぅ・・・私は姫だぞ?」 「神様相手でも嫌だっていいますよ、俺は」 姫様はぐぬぬと唸って腕を組み、寝転がっている俺の頭の上で仁王立ちした。 中身が完全に見えている。姫様から言わせれば今更なのかもしれないが・・・。 「どうしたら付けてもらえるだろうか?」 言葉こそ下手に出ている感じだが、腕を組んでの仁王立ちである。 「この下着を見せるのはあれですか?俗に言う袖の下?」 「袖の下?・・・ああ、賄賂の事か。そうか、お前は女を望んでいるのだな?」 「否、嫁以外に興味無いし」 「お前の一番のお気に入りは誰だ?」 「んー・・・ルシエラかなぁ」 「子供の話ではない、嫁の話だ」 「皆同じ位っすわ」 フィルとエルマの子供の数がほぼ同数、アリーは後期参入の為二人よりは少ないが、スピードだけで言うならトップに近い。 「私も・・・その、そうなのだろうか?」 顔を真っ赤にして俯き加減で問うてくる姫様を一瞥。 「はぁ?」 そして俺の言葉に姫様は固まった。 「あいつらは俺を一人の男として愛してくれていますけど、姫様はアレでしょ?処理係としてしか見てないでしょ?」 一応魔道研究云々の役職は貰っているが、ここに招かれた理由は姫様の処理係、つまりは男妾である。 俺はため息を吐いて姫様のスカートの中から視線を外した。 「自分が、どう言った理由で俺をここに招いたのか、良く思い出すと良いと思います」 頭の後ろで、姫様が腰を下ろす気配が伝わって来た。 「そうだったな・・・」 姫様がすすっと近寄って来て、俺の頭を膝の上に載せた。 「今、囲っている男はお前だけなのだ。こんな事になってからしか言えぬ程に腑抜けだが、私はお前を愛しく思っている。もう、お前以外の男に抱かれるのは嫌だ」
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