おーさまになってエルフを導こう

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山の様な書類を全部薙倒し、俺愛用の羽ペン(雰囲気を出す為に使っていた)をへし折ってくれた。 「「・・・」」 俺とエルマは声も出なかった。 恐怖じゃない。否、ある意味恐怖かもしれない。 薙倒された書類は、全部優先順位順に並べられ、インクの乾燥を待っていた書類なのだ。 暗殺者は机の凹凸に背骨を打ちつけたのか、痛みに悶絶し、机の上で声にならない悲鳴を上げながらのた打ち回り、書類をぐちゃぐちゃにしていく。 俺はとりあえず、暗殺者を床の上へと蹴り落とし、首を踏みつけて意識と覆面を剥ぎ取る。 女だったので、全裸に向いた。服は焼却した。 サラシが巻かれていたから気が付かなかったが、エルマと同じ位胸が大きい。暗殺者向きの体系じゃないわ。 「どうするつもり?」 「どうしようね、とりあえず縛って晒しとくか?」 と言う訳で亀甲縛りで縛り上げ、王宮前に晒しておいた。 3日位晒して開放してやろうと思う。 3日の間に仲間が助けに来てくれたならば、それはそのまま開放で良いだろう。 『私は王様を暗殺しようとして天井を踏みぬき、落ちて捕まりました』という看板を首から下げる。 晒し刑1日目。 午前中の彼女は子供達の投擲練習用の的になっていた。 無邪気な子供達は籠一杯に手のひらサイズの石を用意して、2~3m位の所からそれを彼女にぶつけて遊んでいた。俺はそっと彼女の頭部に結界を張ってそれを眺めた。 「痛かったか?」 「・・・」 彼女は何もしゃべらないが、恨みの籠った目を俺に向けていた。 回復魔法で痣になっている部分や、傷になっている部分を修復して、彼女に飯を食わせる。 かたくなに拒んでいたが、俺が一口食べた後、彼女は食事を食べ始めた。毒を疑っていたようだ。 「毒殺なんて考えてない。全裸で糞尿を垂れ流す方がよほど屈辱だろ?」 「!?」 「精一杯恥しい思いをしてくれ」 食器を片づけて彼女の所に戻ると、彼女は舌を噛み切っていた。 回復魔法で回復して水をぶっかけて意識を取り戻させる。 「死ねないから、無論殺してくれと言う意見も却下だ」 「!!」 食事の時以外、猿轡を付ける事にした。 午後からは成人男性達が見物に来ていた。無遠慮に向けられる視線に彼女は顔を赤くし、肥えているとか、だらしない体だとか言われて泣きそうになっていた。案外体系は気にしているようだ。暗殺者と言っても女か・・・。
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