終わりの始まり

2/4
前へ
/8ページ
次へ
___痛いっ。 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい__。 謝っても、キミの傷跡は治らない。キミは、「許してくれない」。 それだけのことを、私はキミにしてしまった………。 ____。   何時間経っただろうか。辺りには、錆びた鉄の臭いが充満している。 私の手には、ぬるっとした赤黒い液体がこびり付いていて。それでやっぱり。 __これは現実だと分かった__ 空を見上げると、遠く遠く空の彼方が、酷く黒ずんでいた。キミの死に顔の様で。 その時、後ろから楽しそうな声が聞こえた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加