終わりの始まり

4/4
前へ
/8ページ
次へ
( 嫌だ_____ ) コイツの言う「トモダチ」がどんな物なのか。私は知り尽くしていて。声にならない悲鳴が、私の中で木霊した。 嫌なのに。私はコイツに逆らえない。 「 私ね。榛ちゃんのこと、大好きだよ!だから、今日のことも内緒にしてあげる 」 「 ___っ 」 可笑しいとは思っていた。今までは、散々私のことを罵倒して侮辱して傷つけてきたコイツだ。今回の事だって、コイツの計画の内だったらしい。もしも私が断ったら、今回の事を世間にバラすか? いや、それよりも____。 「 ありがとう。私も、__のこと大好きだよ。仲良くしようね 」 ごめんね。トモダチには、なりたくない。 許してくれる? それでも。 コイツは、冷たい微笑を浮かべ私の頬へ手を置いた。 「 っ冷た___ 」 頬が力んでしまう程冷たい手のひらが、アノ日と重なった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加