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僕とは全然見た目も形も姿も違う癖に。
同じように育って、ご飯も貰って。
僕がこの中で一番スゴいハズなのに、どうして?
これから僕は……
立派になって新たな出逢いを求められるようになるまで彼らと同じ場所で生活する事になる。
その夜……
お爺さんが眠りに就くと、隣のヤツが話しかけてくるのだ。
「まだ、寒いね」
「冬なんだ、当たり前だろ」
僕はぶっきらぼうに答える。
「私、ミィって言うみたい。大人になったら、優しくて、人々を幸せに出来るってお爺さんが言っていた」
「私はユリ! 大人になったら、見た目は危険になるらしいけど皆を元気にするって」
「俺は中身はからっぽで嫌われても、皆を変えられる素晴らしい存在になれるって!」
「……俺は、誰よりも大きくならないとダメなんだって」
なんて奇妙な光景なんだ。
見た目の違う僕達が、自分達の事を打ち明けてる。
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