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「私は千切りされてトンカツ屋さんとかで沢山の人に食べてもらいたい! そして、皆の栄養になるんだぁ!」
「私はカレーやシチューの具材になって、ジャガイモや玉ねぎと一緒に活躍したい!」
「ワイの卒業は秋じゃが、ハロウィンで活躍出来ると聞いたから期待したいのぉ。子供達が笑顔でお菓子を貰ってまわる姿を見られるのが楽しみじゃのぅ」
それぞれの場所から、それぞれの声が聞こえる。
俺は何故か、心がほっこりとする感覚を覚えた。
……野菜なのに、おかしいな。
いや、どこかで分かっていたんだよ。
………なんてな。
これが人間が見たらとても気味が悪いと思うかも知れない。
しかし、やっぱり僕達には僕達の生活がある。
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