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面会。
ウチから歩いて20分の所にある
弁護士事務所に入った。
父さんと母さんは驚いた顔をしている。
俺はスタスタと入って行った。
「よろしくお願いします。」
先生はそれぞれに名刺を差し出してくれた。
俺はさっき両親に言われたコトを一語一句
そのまま伝えた。
「その発言。虐待になりますよ?
未成年の親権放棄ですよ?
親は子供を養育し監護する義務があるのに。」
先生に言われ両親は真っ青になっている。
大人のくせにホント世間知らず。
と心の中で毒づいた。
俺は先生に自分の考えを伝えた。
「次回、書類をまとめます。
いいですね。
親御さんの離婚は子供にとって大変なコトです。
ノブ君が利発なお子さんで良かったですね。」
次の面会を予約して事務所を後にした。
両親は俺が怖くなったのか
恐る恐る声をかける。
「ノブはこれからどうする?」
俺を必要としない親なんかいらない。
次の面会までばあちゃんちに行くと伝えた。
「2人とも面会、サボるなよ?」
「「わかった」」
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