告白

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 柚希は、柊子が倒れて会場が大騒ぎになったら、柊子が恥をかいてしまうと思い、ここまでこっそり連れて来てくれたのである。 「みんなは長唄やごちそうに夢中で柊子が倒れたことにまだ気がついていなかったから、会場の外まで君を運んで、柊子が苦しんでいた元凶をホテルの女の従業員さんに頼んで取ってもらったんだ。だから、もう息苦しくないだろ?」 「えっ……。そ、そういえば、苦しくない……」  そう言った後、柊子はボッと火が噴いたように赤面した。耳の端、首筋まで赤い。 「き、気づいていたのですね。……その……私の胸のこと……」 「あ……。い、いや、君の兄さんたちから色々と噂を聞いていたわりには……まあ、その……ちょっと控えめだなぁと思ったから、苦しそうにしているのはもしかして……と思ってね」  兄たちは私のいないところで柚兄様にいったい何を吹きこんでいるのだと思い、柊子は愚兄二人のことがますます嫌になった。 「でも、だ、大丈夫。女の従業員さんに全部任せたし、僕は何も見ていないから。……それに、僕はどちらかというと小さいよりも……」 「え?」 「いや、何でもない」     
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