事の始まり

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事の始まり

いじめなんて日常茶飯事だった。 教科書に始まり、上履き、ランドセル...色々なものを隠され、 同級生には仲間外れにされていた。 中学生になった時に、初めて「殴る・蹴る」という暴力が始まった。 痛みを伴い、体中に痣があるのも当たり前。 やり返したら、余計に悪化する事もわかってる。 毎日が「生き地獄」ともいえる世界... そんなある日、突然「痛み」を感じなくなった。 でも、腕や足に痣が残っている。 なんでだろう?訳が解らなかった。 『相変わらずだなぁ...あいつら他にやる事ねぇのかよ』 不意に頭の中で男の人の声が響いた。
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