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桜の花びら。
自分の服を脱いだ。
「河野 いいよ風呂は……
僕、嫌われる。」
「何だよソレ。嫌いになんてならねーよ。」
楠木のメガネを外し、洗面所に置いた。
顔は……前髪が長くてよく見えない……。
楠木のコットンセーターを脱がせ
息を飲んだ。
早く温めてやりたくて
見なかったコトにして
ズボンと下着を一緒に脱がせた。
楠木の手を引いて
掛け湯もせずにバスタブに浸かった。
まだお湯は少なかったけど
二人で入ればそれなりの湯量になった。
胡座をかいた俺の上に楠木を座らせた。
後ろから抱きしめた。
「本当に襲われてないか?
身体、傷付いてないか?」
「ゴメン……僕、こんなでゴメン…」
編入して会うのは今で2回目。
二人でハダカで風呂に浸かってる。
変かもしれない。
でも
そうしたいくらい
楠木が愛しく思えた。
「ゆっくり温まろうな?」
楠木は小さく頷いた。
楠木の身体には全身
桜の花びらのようなキスマークが
散りばめられていた。
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