お泊り。

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お泊り。

コウを家まで送った。 案外近かった。 家に帰って私服に着替える。 「母さん、泊まってくる。 ミキと一緒だからぁ~」 「いつ帰るの? 翔くんのトコも行くんでしょ?」 「たぶん、日曜の夜に帰って来るよ。」 「何かあったら直ぐ連絡するのよ?」 「ん。母さんいつも、ありがとう。」 「気を付けて、行ってらっしゃい。」 ミキを迎えに行く。 玄関のチャイムを鳴らしながら ドアを開ける。 「ミキ~っ」 「ん。イク?」 「おぅ。」 「今行く。」 玄関に行くとイクは左手でミキを引っ張った。 おデコにキスをする。 「ミキ。出かけるよ?」 「ん。」 「今日も色っぽいな。」 「バカ。」 「いいか?」イクが聞く。 ミキは小さく頷いた。 電車で二駅。 いつものラブホに向かった。
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