ホントに。

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ホントに。

体育館に着くまでの間、 一体何人の人がイクに声をかけただろう? イクは黒いサラサラの髪に 黒目が大きい美人顔。 笑った顔は 『5歳のイクくん』そのままだった。 みんなが放っておくはずがない。 ミキちゃんのコト。 俺は友達じゃないコト。 アタマの中がグルグルしてる。 隣りで肩を組むこの美人が 何を考えているのか わからない。 ホントに わからない。 でも 自分からは 離れない。 絶対に。
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