◆6◆ 年下の男の子

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   「じゃあ、温めてあげようか?」 「は? (気持ち悪っ。)」  露骨に表情に出てしまう。 「そんなに嫌がらなくてもいいじゃん。」 「いいから、どいて。」  避けてドアに近付こうとする。 「おっと、捕まえた!」  腕を掴む。 「一緒にお酒でも飲もうよ~バーで飲み損ねたんでしょ?」 「・・・なんで、知って。。。」 「チャンスを待ってたんだよ。」 「〝チャンス〟って・・・まさかずっと付けてたわけ?」  いやな空気に包まれる。 「正解。」 「っ!!?」  背筋の凍りそうな不気味な笑顔を向けられた。掴まれた腕が痛む。 「判ったから、とりあえず手を放して。」 「だめだめ。逃げる気でしょ?」 「(あったり前じゃない。気味が悪いわよ。)   本当に痛いから。」  相手を刺激しないように心がける。 「それなら・・・っ。」   
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