◆6◆ 年下の男の子

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   「あ・・・」 「ふふ、本気したの?」 「からかったな!」 「私が仕事好きだって忘れてたでしょ。この薄情者。」  笑ってデコピンをお見舞いする。 「痛っ!!」 「ほら、仕事しなさい。」  自分のことなど気遣わなくていいと伝えると会話は、終わった。  さらりと声を掛けてくれる彼の態度は、とても危険だった。 「おーい、飯行こうぜ。」 「いや。俺は、いい。」 「なんだよ。付き合い悪いな。」  同僚に絡まれる。 「いや、弁当があって・・・」 「おうおう、いいね~新婚さんは。俺たちは、今日も寂しく定食食べに行くしかないな。」 「「行こう!」」  同僚たちは、酷くやっかみからかいながら昼ごはんに出掛けて行く。 「俺、屋上で食べるから。」 「気にしないで此処で食べて。」  全くパソコン画面から1度も視線を逸らさずに答える。   
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