◆6◆ 年下の男の子

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    少しだけ(ヒル)んだ男たちに優しく語り掛ける。 「大丈夫だから、放して。」  場を荒らさないように優しく話す。 「っ、煩いっ!!」 「っ!!?」  慌てたのか男の右ストレートが飛んできてまともに食らってしまった。 「痛・・・・・・」 「煩いんだよ!!」  殴ってしまったのは、〝防犯カメラ〟というワードにパニックを起こしたからだ。外の異変に気が付きだした店員がドアに近付いて来るのが見える。  店員の姿が見えたのでジェスチャーで〝電話をしてほしい〟と伝えた。 「もうぅ・・・女の顔になんてことをするのよ。口、なかが・・・切れた。。。」  右頬を押さえる。 「なんで言うことを訊かないんだよ!」 「ば、かね。訊いた、ら・・・終わり・・・じゃな、い・・・」  悪態をついて後ろ手に縛られたまま雪道に座り込む。 「もうっ。寒いし、痛いし!このバカッ!」   
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