◆6◆ 年下の男の子

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   「ねぇ、月依さん。どっちのオッサン?」 「燵夜くん、落ち着い・・・て・・・・・・  いま、しかるべき・・・人が、来るから・・・・・・」  なんとか青年を止めたかった。 「ほらっ、紐を解いて。」  青年を落ち着かせる為に紐を解かせることにした。 「判った・・・紐を解くからそのあと傷を見せてね。」 「うん・・・」  返事をして背中を向ける。ようやく腕を解放されて身体が楽になった。 「傷は?」 「口の中、切ったの・・・」 「あぁ、本当だ。」  血が少し溜まって赤くなっている。 「サイレン・・・」 「んっ、来たわね。店員さんに頼んだのよ。」  サイレンと赤いライトが夜道に光る。 「大丈夫だよ、月依さん。警察が来てくれたから。」  オッサン2人が慌てていた。しかし警官に勝てるハズもなく呆気なく捕まっていた。   
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