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「ねぇ、月依さん。どっちのオッサン?」
「燵夜くん、落ち着い・・・て・・・・・・
いま、しかるべき・・・人が、来るから・・・・・・」
なんとか青年を止めたかった。
「ほらっ、紐を解いて。」
青年を落ち着かせる為に紐を解かせることにした。
「判った・・・紐を解くからそのあと傷を見せてね。」
「うん・・・」
返事をして背中を向ける。ようやく腕を解放されて身体が楽になった。
「傷は?」
「口の中、切ったの・・・」
「あぁ、本当だ。」
血が少し溜まって赤くなっている。
「サイレン・・・」
「んっ、来たわね。店員さんに頼んだのよ。」
サイレンと赤いライトが夜道に光る。
「大丈夫だよ、月依さん。警察が来てくれたから。」
オッサン2人が慌てていた。しかし警官に勝てるハズもなく呆気なく捕まっていた。
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