◆6◆ 年下の男の子

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   「いいえ。」 「月依、酷い顔してるな。」  乗り込んだ先の彼女の顔が痛々しい。 「でしょうね。思いっきりストレートが入ったもの。」 「では、出します。」 「お願いします。」 「燵夜くん、本当にありがとう。」  助けを呼んで傍に居てくれた青年に手を振る。 「いいえ、お大事に。」  ドアが閉まり隊員も乗り込んで救急車が出発する。 「お巡りさん。」 「なんですか。」 「あのオッサン2人共雇われてると思います。よく調べて下さい。」 「子どもに言われなくってもきちんと調べるよ。」  少しムッとしながらパトカーに乗り込みその場を去った。 「もうですか・・・」  主犯がなんとなく判ってイライラしながら自分も家路についた。  》 》  感情は、不思議だ。あのひと騒動の後私は、年末年始仕事を休んだ。   
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