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「心配だから。」
真剣な眼差しでしっかりと伝えた。
「っ・・・」
事件の後なぜかマスターがこのアルバイトくんに私の世話と監視を任せた。退院の日に迎えに来て送ってくれたお礼にと家に上げお茶を出してから帰らずにずっと居座っている。
「もう、燵夜くんも人がいいんだから。」
「気にせず、でなんでも任せて下さい。」
〝男として〟見られていないことは、判っていたが傍に居たかった。
「少し横になろうかな。」
「ごゆっくり。」
部屋に戻るのを見届けてか電話に出た。
「何度も電話しないで下さい。
次は、許しませんからね。」
強い口調でそれだけを伝えて電話を切りスマホを握り締める。
》 》
知らないことは、たくさんあった。でも私は、なんでも知っている気になっていた。
あの頃の私は、まだまだ若かったということだ・・・・・・
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