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「いいから。」
「でもっ、自分で歩けますっ!」
腕を組まれ照れくさかった。
「だって、歩くんだからくっつかないと寒いでしょ。」
そんな青年の気持ちなど疎くて気が付かなかった。
青年の容姿が綺麗でしかし服装は、防寒重視で色気も素っ気もない格好をしていた。
「寒がりですね。」
「おばさんだからねっ!」
「〝おばさん〟って、幾つですか?」
「燵夜くん~」
立ち止まり腕を引っ張る。
「君は、いい子だと思うけれど。今の質問は、頂けない・・・わっ!!」
急に立ち止まられて固まっている青年にデコピンを食らわせた。
「痛っ!!」
「軽いジョークなんだから受け流さないといい大人の男には、なれないわよ。」
「・・・。」
「判ったの?」
「年齢ネタは、ダメってことですね。判りました。」
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