第1話 再会の葬式

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なにか……のんびりな人が男達を止める。 年上に見えるが、可愛らしい笑顔で、男達とおれに近づいて来る。 「緑川さん!!!」 「お疲れ様です。緑川さん」 男達は、その笑顔の男に深く頭を下げ、挨拶をした。 その様子に違和感を感じる。 「うっす~って、これまずいよ。今日は鳥居さんの式だし。あの人こういうの嫌いだったでしょ?」 緑川と呼ばれた人が、男達に微笑みながら言った。 どうやらこの場を治めてくれそうで助かった。 「たぶんこの人、こうなるのがわかってて来たと思うんだよね。それでこの対応は礼儀がないんじゃない?」 「でも、こいつは……。っく、こっちもこれ以上なめられたくないです」 男達は止められても、引き下がりそうにない。 だが、緑川と呼ばれた男は、笑顔のまま返す。 「なめてもらえばいいじゃん。気持ちいいかもよ。ははは」 その人は、あきらかに場にそぐわないふざけた姿勢を崩さなかった。 納得のいかない男達。 でも、次に放った言葉で男達は帰っていった。 「福富くんがこの人呼んでるから」 それを聞いたおれは、ただ驚いた。 福富……くんが、なんでおれのこと? 
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