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「ミドちゃん聞いてよぉ~。福の奴がさぁ」
「ただ、冷たいのもわかると言っただけだろう」
福富と海老原を見て、緑川が笑いながら言う。
「ははは、そのやりとり。なんか、昔みたいで楽しいね」
笑顔でいる緑川に、東が自信なさそうに声をかける。
「緑川さん、以前はありがとうございました。おれのこと……覚えてます?」
「おぉ!! ほっぺたがおっぱいの!!! 覚えてるよ」
……相変わらず変わった人だ。
東は思った。
「じゃあ、おれたちは集会が終わるまであっちで待っているよ。優一」
そう言うと新庄は東に手招きし、その場から離れる。
……もっとギスギスしているかと思っていたけど、なんだか本社の方も空気がよさそう。
東はそう思いながら、新庄の背中を追いかけた。
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