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まともじゃないよな、この女……。
「どうやら集中しすぎたみたいだ」
「しっかりしてよね。拓ちゃんが頼りにしてるのは、六車くんだけなんだから」
「……あぁ」
目の前には、全裸でイスに拘束されている男がいる。
「な、なにをするんだ!?」
男はとっくにわかっているはずの答えを訊いてくる。
今までの奴もそう、だいたいこのパターンだ。自分がやったお楽しみが悲劇になって返ってくる。
まずは喋る気を失くすまで殴り続ける。
もちろん血が大量に出ても終わらない。
目的はあくまで余計な事を言わせなくする事だからだ。
この後は客によるところもあるが、今回は薬を打ち、ペニスを立たせる(たまに、こんな状況でも立っている奴がいるから不思議だ)。
それから箱型の器具を股間にセットする。
これは桐野の親父がアジア経由で手に入れたもので、スライド式の刃がペニスを切断する。
この時点で大抵の客は自分の頼んだ事に恐怖する。
下半身の拷問は出血にさえ気を付ければ、命に関わらないところが残酷だ。
まぁ気にせず箱をはずし、ちがう薬を打つ。
次は睾丸の摘出だ。
手術道具を準備し、メスと鉗子を使う。
われながらずいぶん慣れたものだ。
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