第2話 返済プログラム

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第2話 返済プログラム

東は、海外から戻ってからは実家で暮らしていた。 両親は、勝手に飛び出した息子に呆れているためか、東とはあまりうまくいっていない。 福富に言われ、休日も働かなければならなくなった東は、居づらい家を出て、電車で都内へ向かう。 休日でも小田急線の上りは込んでいた。 人が多いところは苦手な東は、大勢の人がいる場所にいると孤独を感じる。 東は思う。 ……人が多いところは、より孤独を感じると言っていた人は誰だったっけ? ショーペンハウアーだっけ? まぁ、いいや。 今日は福富の事務所に初顔出し。 東は、気乗りしないなって思いながら移動していると、あっというまに着いてしまった。 とりあえず携帯で連絡をいれたら中に入るように言われたので、ドアを開ける。 「失礼します」
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