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一体誰が? あれはおれと福富しか知らないはず……。
福富か、福富しかいない。
ちくしょうぉぉぉ、あの野郎、必ず殺す殺してやる。
桐野は席から立ちあがると、七瀬に言う。
「彩、六車に電話しろ」
「えっ!?」
「ヤクザがよぉ。そんな噂立てられて生きていけるか!!! リングに来るように言え、おれは先にいってる」
「ちょっとぉ~拓ちゃん!?」
桐野は周りのテーブルやイスを蹴り飛ばして出ていった。
七瀬は早速電話する。
「あっ! 九能さん。うんうん、そんな感じ」
七瀬は、六車ではなく九能に連絡していた。
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