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「君ねー、いつも言葉が酷いよー!」 そう店主は言った。 「君はあの時の子だろ?あの複雑怪奇な街で迷子だった子…」 私はやっと思い出した、あの時の男だと。 「大きくなったね、改めてようこそ!ここは古い宝石店だよ、ゆっくり見ていってくれたまえ…」 古臭い喋り方だった。 「あの時は、どうも…」 私は少し照れくさかった。この男に会ったということは、これは迷子なのだと理解した。 「知ってるかい?宝石には魔力が溜まるのだよ。もちろん、自然にではなく手を加えるんだけどね…それをするのが僕たちの仕事なのさ。そこの小汚い男もね!」 「小汚いとはなんだ!そういうお前は“もやし”だろ!」 はいはいと手のひらを翻して店主は話を続けた。 「だからね、人以外のものは人界には居てはならない理りなんだよ。ここは、異界…までとはいかないが、その狭間、人を超え、人になり損ねた者たちの住む世界だ。そうして、それが僕たち。」 店主は微笑んでいた。 「結論、お前はここに居てはならないということだ」 後ろで男が言った。しかし店主は、 「そんなことはないさ!この世界にも人はいる、ここは人界よりもいいところさ。」 だから、ここに居てもいいと。 「ここに居てもいいんだよ?…辛いんだよね?」     
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