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クラス全員で私のことを騙そうとしているのかと勘ぐりましたが、みんな自然に過ごしています。
嘘をついたら絶対に表情に出してしまうだろうお調子者の男子は私に見向きもせず遊んでいましたし、好きな男子を巡って少し険悪だった女子グループも普通に会話をしていて。
寝ぼけているのではなく、まだ夢の中なのだと思いました。よくあるおかしな夢。目が覚めて登校すれば、久保さんはいつも通り教室にいるはず。
学校は何事もなく終わり、家に帰るといつも通り母が出迎えてくれました。
結局、夢だと思った一日は覚めることなく、誰も種明しをしてくれないまま一日は終わりました。
翌日も久保さんはいませんでした。
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