違和感と焦り

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違和感と焦り

ある日、いつも通り千夏の隣で眠っていた僕は違和感に気がついた。千夏が目を覚まさないのだ。彼女の周りには白い錠剤が散らばっている。これは睡眠薬なのだと思う。僕は死ぬために色んなことを調べたのだから分かる。自殺しようとしているのだと。 あたふたとしているうちに、千夏はゆっくりと起きてこうつぶやいた。 「睡眠薬失敗」 ……と。
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