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「うん。気を付けるね」
そういう私に、またもやあの笑顔。
輝が人気者な理由が分かった気がした。
「…ありがとう」
聞こえるか、聞こえないか分からないような声でつぶやいた言葉。
それに、彼は軽く笑って、「どういたしまして」といいながら天に煙を吐き出した。
空に混じるタバコの煙も。
キャラメル色のなびく髪の毛も。
低く品のある声も。
全てが私を魅了する。
どうしよう。私は、彼の虜となってしまった。
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