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緊張して、やっと寝付けたのは、もう夜明け間近。
なのに、起きたのは7時を少し過ぎたところだった。
お風呂に入って、お化粧を施し、髪はゆるくカールする。
洋服は、昨日のうちに選んで置いた、黒地のワンピース。
大人っぽくした自分なりの精一杯。
鏡で何度もチェックして、少し早めに家を出た。
待ち合わせ場所に着いたのは、時間より1時間も前だった。
特に当てもなく、フラフラと駅を見回って、一休みにカフェへ向かった。
カフェへ入ると、香ってきたコーヒーのいい香り。
その匂いがなんとも言えず、迷わずコーヒーを頼み、待ち合わせ時間まで席に座って待つことにした。
時間を潰し終え、待ち合わせ場所に向かうと、輝が携帯を片手にその場所にいた。
細身のジーンズに黒のジャケットを羽織っていて、スタイルのいい輝にはとても似合っている。
輝を視界にとらえると、自分の中で少し時が止まったような感じがした。
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