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少しして、輝がこちらに気がつき、ふと微笑んだ。
「待たせちゃった?」
1時間も前に来ていたのに、待たせてしまうなんて…。つくづく私は情けない。
「いや、今さっき着いたとこ」
輝の優しい言葉に少し安心した。
途端、ドキドキ。
再び鼓動が激しくなる。
「どっか、行きたいところある?」
「んー…特にはないかな、輝はなんかある?」
「いや、俺も特にはないな…」
そういえば、特に予定は決めてなかったな。
事前に、ちゃんと決めておけば良かった。
計画を立てなかったことを少しだけ後悔した。
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